ご高承の通り、今日、日本古来の伝統技術を伝承維持することは難しくなってきており、私共、織物業界にとってもおおきな課題であります。その要因としては、日本女性が着物を着る機会が減ったこと、また日常生活の変化、等々、様々なものがあると思われます。
そんな厳しい時代だからこそ織元として心得なければならないこと、それは、1.安定した品質、2.誰もが納得する価格、3.必要に応じた帯地の供給、があげられます。1.の安定した品質の維持は伝統産業において、とても難しいことでもありますが常に研究、開発を行い、次世代への職人を育てていくことが重要です。2、3.についてはお求めになる方が必要と思える製品を必要な時にお渡しできる 生産管理が重要です。当社では伝統技術を守り、未来に伝えていくため、新しい試みに挑戦しながら職人の発掘、育成に力を入れ、皆様に感動いただける製品創りに努めています。

「原点回帰」 私たちは、人の役に立ち、暮らしを良くし、社会を良くする。このエネルギーを担っていくのが理念です。もう一度着物はどんな人のどんな役に立っているのか、 人の暮らしを見て、原点に立ち返って見つめなおしていかなければいけないと強く感じています。
そして、

一、技術を守る。
一、伝統を守る。
一、みんなで守る。

を実践していきます。